太りやすい体質について

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脂肪を貯め込む本能

私たち人間の身体には、本能的に脂肪を体内に蓄積するという機能が備わっています。
これは、脂肪が生きていく上で、役に立つからといえるでしょう。
皮下脂肪は、寒さから身体を守る役割を持っていますし、臓器を脂肪で包むことにより、外部からの衝撃を和らげるという役割も持っています。

そうした「脂肪を蓄える」という本能のために、 少しでも体内にエネルギーがあまれば脂肪としてしっかりと貯め込んでおくということになるのです。

肥満遺伝子と日本人

肥満と日本人イラスト肥満治療の世界では、「肥満遺伝子」の存在が確認されています。
生まれつき、脂肪を貯めやすい(太りやすい)遺伝子が、身体に組み込まれているというのが「肥満遺伝子」と呼ばれるものです。

肥満遺伝子には、
●脂肪の代謝力が弱いタイプ
●善玉の物質であるアディポネクチンの量が少ないタイプ
●脂肪を溜め込みやすいタイプ

に大別できます。
日本人の場合は、「脂肪を溜め込みやすいタイプ」が多く、「倹約遺伝子」とか、「飢餓遺伝子」とも呼ばれています。
もともと資源の乏しい国の民族なので、少ない食物でいかに効率的にエネルギーを蓄える力を本能的に持っているのかも知れませんね。

太りやすい体質を、どう改善するか?

このように、日本人はただでさえ「脂肪が貯まりやすい」体質であるので、欧米型の脂っこい食生活は、そもそも合っていないようです。
この50年間で、脂肪の摂取量が約3倍になっていることも合わせて考えると、 メタボリックシンドロームの危険性は今後益々高まっていくようにも思えます。

では、太りやすい体質を、どう改善するかですが、これは食生活を改めることが、一番です。
人間は30歳を超えると基礎代謝力が低下します。
つまり、それほどエネルギーを必要としない体質へと変化していくのです。

これを考えないで、若い頃と同じ量をどんどん食べたり、飲みすぎたりすると、エネルギーが余りすぎて、 脂肪がどんどん増えることになります。

それに加えて、日本人は「節約遺伝子」によって、脂肪を貯めやすい体質の人が多く、余計に太りやすい体質になってしまうのです。

まずは、欧米型の脂っこい食生活を改め、日本食中心の食生活に変えていくことから始めては、いかがでしょう。


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