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2006年06月16日

メタボリックシンドロームと高脂血症

メタボリックシンドロームの診断基準のひとつに、「高脂血症」があります。
内臓脂肪がたまっていると、中性脂肪が増えやすくなり、脂肪が脂肪を呼ぶという悪循環に陥りがちなので、要注意です。

メタボリックシンドロームと高脂血症

高脂血症とは、体内に取り込んだ脂質の代謝が追いつかずに、体内に残った脂肪が血液中に増えすぎている状態を言います。
メタボリックシンドロームの診断基準になるのは、高脂血症の中でも、以下の場合です。

●「高中性脂肪血症」・・・中性脂肪が多い
●「低HDLコレステロール血症」・・・善玉のHDLコレステロールが少ない

簡単に言うと、中性脂肪が多く、善玉コレステロールが少ないと、動脈硬化が進む危険性が高くなるのです。

血液ドロドロの危険性

生活習慣の改善で、血液サラサラに「少しくらい中性脂肪が多くても・・・」「ちょっとくらい、善玉コレステロールが少なくても・・・」と、 軽く考えていても、高血圧や高血糖など、他の危険因子と重なることで、動脈硬化の危険性が高まるので、注意が必要です。
メタボリックシンドロームは、様々な危険因子が重なることに、その怖さがあることを忘れてはいけません。

中性脂肪の多い人は、ほぼ例外なく血液がドロドロしています。
これは、中性脂肪の燃えカスである、「レムナント」という物質が増えることで、血小板の凝縮が起きることに起因しています。

血液ドロドロの状態は極めて危険です。放置していると、動脈硬化を起こす危険性があるのです。

高脂血症の改善について

●生活習慣の改善
メタボリックシンドロームの原因となる内臓肥満には、過食や運動不足といった、生活習慣が大きく関連しています。高脂血症においても、 脂肪が血液の中で多い状態なので、メタボリックシンドロームの治療としては、摂取カロリーの制限や、運動を規則正しく行うといった、 生活習慣の改善が基本となります。

高脂血症の観点からは、食物繊維の豊富な食べ物を食べることも大切なことです。
脂肪を取り過ぎないようにすることと、適度な運動。
まずは、生活習慣を改善することが、メタボリックシンドローム予防の第一歩です。

2006年06月20日

メタボリックシンドロームと高血圧

高血圧の危険性について

高血圧メタボリックシンドロームの診断基準のひとつに、「高血圧」があります。
具体的には、収縮期血圧(いわゆる「上」)が130mmHg以上、拡張期血圧(いわゆる「下」)が85mmHg以上が、 メタボリックシンドロームの基準となります。

血圧が高くなると、血管の壁に大きな負担がかかり、動脈硬化の危険性が増します。
そのために、メタボリックシンドロームでは、ちょっと高めの血圧でも、危険視しているのです。

高血圧の原因

血圧が上がるのは、塩分の取りすぎ、ストレス、喫煙などの要因によると思われがちです。
もちろん、これらの要因によって高血圧になる場合があるのですが、血圧の場合は、特に要因がなくても、年齢とともに高くなる傾向にあります。

加齢に伴って、血管の壁が少しずつ硬くなり、そこへ血液が流れるので、壁にかかる圧力が増し、高血圧になるのです。
メタボリックシンドロームの原因である、内臓脂肪が増えてくると、さらに血圧が上昇します。

内臓脂肪と高血圧の関係

内臓脂肪は、糖の代謝を助けてくれる「インスリン」というホルモンの働きを鈍らせてしまいます。
このインスリンが働きにくくなった状態を、「インスリン抵抗性」と呼びます。
この状態になると、血圧が上昇することになるのです。

内臓脂肪は、このほかにも血管を収縮させる悪玉物質を分泌します。そのため、ますます血圧が上昇し、 動脈硬化の危険性がさらに高まることになるのです。

このように、内臓脂肪が増えてくると、必然的に高血圧になり、それが動脈硬化へとつながる危険性をはらんでいるという、 非常に恐ろしい状態になるのです。

普段から塩分を控えめにし、適度な運動を続けることで内臓脂肪を減らす努力が必要になるのです。

メタボリックシンドロームと高血糖

メタボリックシンドロームと高血糖

糖尿病メタボリックシンドロームの診断基準のひとつに、「高血糖」があります。
これは、空腹時の血糖値が110mg/dl以上であれば、危険因子とみなされます。

高血糖とは、血液中の糖が増えすぎた状態をいい、その数値がある一定レベルを超えると、「糖尿病」になります。
糖尿病は、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足といった生活習慣から引き起こされるケースが多く、決して遺伝などによるものだけではありません。

生活習慣病としての「糖尿病」が、現代の日本で急増しているのです。

1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病には、すい臓からインスリンが分泌されなくなる「1型糖尿病」と、遺伝的な原因や生活習慣が原因となる「2型糖尿病」 に大別されます。

このうち、内臓脂肪が関わってくるのが、「2型糖尿病」です。
現在、日本国内の糖尿病患者は、増加の一途をたどっています。
この急増の背景は、やはり生活習慣に起因した「2型糖尿病」の増加にあるといえるでしょう。

メタボリックシンドロームの診断基準の数値は、基本の空腹時血糖値の値がやや高いのが特徴です。
内臓脂肪が増え、いくつもの要因が重なって糖の代謝が悪くなり、血糖値が急上昇することに、怖さがあるのです。

タバコと糖尿病の関係

喫煙イメージ最近、なにかと悪者にされるタバコですが、確かに健康上を考えると喫煙が健康に及ぼす害といいうのは、 甚大なものがあります。
タバコを吸うと、ニコチンの作用によって血管が収縮し、慢性的にアドレナリンや副腎皮質ホルモンの放出を促すために、 インスリンが効率的に働かなくなります。
いわゆる「インスリン抵抗性」の状態となるのです。

こうした状態が、血糖値の上昇を招き、高血糖となるのです。
さらに、喫煙そのものが内臓肥満に関わってるとも言われ、愛煙家ほど、メタボリックシンドロームの危険性が高いとされています。

2006年06月21日

メタボリックシンドロームと動脈硬化

メタボリックシンドロームと動脈硬化

動脈硬化の危険性高脂血症、高血圧、高血糖と深くかかわりのある、メタボリックシンドローム
内臓脂肪の蓄積にくわえて、これらのリスクが重なると、メタボリックシンドロームということになってしまいます。
ただの中年太りとして気に留めていなかったのが、非常に危険性を伴った状態であることもあるのです。

メタボリックシンドロームになると、自分でも気付かないうちに、動脈硬化が進んでいることにもなります。
内臓脂肪が蓄積されることで、中性脂肪が増え、血液の流れが悪くなるのです。
実はメタボリックシンドロームで一番恐ろしいのが、この動脈硬化なのです。

動脈硬化が進行すると、心臓の筋肉に酸素と栄養を送る冠動脈の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなります。
動脈硬化によって、次のような様々な症状を起こす場合があります。

●狭心症
動脈硬化によって、一時的に心臓に血液が送られない状態を「狭心症」といいます。

●心筋梗塞
また、血管に血の塊が詰まって(血栓)、血液の流れがせき止められ、心臓に酸素と栄養が行かなくなるのが「心筋梗塞」です。

●脳梗塞
動脈硬化によって、脳の血管に血栓が出来て、血液が脳細胞に流れなくなるのが、「脳梗塞」です。 運動障害や言語障害を引き起こす原因にもなります。

メタボリックシンドロームによって、引き起こされる動脈硬化は、このように様々な病気を引き起こすことにもなるのです。

メタボリックシンドロームは「未病」

このように、非常に怖いメタボリックシンドロームですが、そうは言っても、メタボリックシンドロームの大多数は明確な「病気」 であるとは言えません。

おなかの周りが85cmを超えて、中性脂肪も高めという状態でも、それは病気の前段階である「未病」ということになります。
つまり、「未病」の段階で、血糖値を下げたり、血圧を下げたりする努力をし、内臓脂肪を減らす努力をしていけば、 メタボリックシンドロームは解消できるのです。

まずは、食生活を初めとする生活習慣を見直すこと。
ストレスをためないために、適度な息抜きの時間や趣味の時間を持つこと。
適度な運動を継続して、内臓脂肪がたまらないようにすること。

これらを継続することで、メタボリックシンドロームが引き起こす様々な病気を未然に防ぐようにしましょう。

メタボリックシンドロームと腎障害

メタボリックシンドロームと腎障害について

腎障害イラストメタボリックシンドロームが引き起こす病気の一つに、「腎障害」があります。
メタボリックシンドロームによる腎障害には、大別して、

●肥満そのものが腎障害の原因になるもの
●メタボリックシンドロームによる合併症(高血圧、高血糖、高脂血症など)の代謝異常に伴うもの

の2つに大別されます。

肥満そのものによる腎障害は、「肥満関連腎症(ORG)」と呼ばれています。
これは、肥満に伴う血行の異常、内臓脂肪からの内分泌的変化に起因します。

メタボリックシンドロームは、インスリン抵抗性(空腹時血糖値の上昇)、高血圧などの代謝異常を起こし、 それに伴って二次的な腎障害として、糖尿病性腎症、腎硬化症が引き起こされる場合があります。